英語の読み書きの力を付けるには、どうしたらいいのでしょうか?
実は、英語は日本語ひらがなと違ってアルファベットの文字を覚えるだけでは、単語や文章は読めるようになりません。
フォニックスという読むための音のルールを覚えてから、読めるようになっていくのです。
そのためにおすすめなのが、ジョリーフォニックスです!
この記事では、イギリスの小学校でも使われているJolly Phonicsの教材についてお伝えしていきます。
- 英語をすらすら読めるようにしたい
- 英語の読み書きに苦戦している
- 英語の正しい発音を身に着けたい
- 英語の絵本を読みたい
ブログ管理人のみどりんごです。
こども英会話教室で勤務しておりました。
いろいろな教材や方法で教えていましたが、
フォニックス教材の中で一番、こどもの定着が早く感じたのが
この「ジョリーフォニックス」の教材です。
フォニックス習得にはいろいろな流派というか…メソッドがあるみたいですが、私は5歳の息子と、このジョリーフォニックスを使ってみました。
お子さんが、英語の読み書きでつまづいている…そんなときの手助けになればうれしいです。
ジョリーフォニックス内容は?
ジョリーフォニックスは、日本の英語教育とは少し違った方法で読み書きの力を付けていきます。
他のフォニックス教材と違う点がいくつかあります。
内容と使用してみて良かったポイントを紹介していきます。
小文字から学ぶ
ジョリーフォニックスはアルファベットの小文字から学びます。
理由は、小文字は文章の中で頻出度が高いから。
多くの日本式の教材は、アルファベットの大文字・小文字を覚えてからフォニックスを学び始めますね。
しかし、大文字が使われるのは固有名詞や文頭など…文章のほんの一部です。
この理屈を聞いて、なるほど…と思いませんか?
私も最初は、ジョリーフォニックスの音から学ぶことに最初は違和感がありました。
しかし、アルファベットを覚えることに時間を割き、文字の音も学ばず、いきなり単語や文章を読ませる日本式の教育は英語嫌いを生み出す最悪なメソッドだなと思います。
英語嫌いにならなかったとしても、文章を読めるようになるまでかなりの遠回りですね。
しかし、このジョリーフォニックスは飽くまで読む力の基礎を付けていくこと。
全く大文字に触れないわけではないので安心してください。
ステューデントブックの方では登場しています。
sから学ぶ
日本人的感覚だと、”a”からじゃないの?と思ってしまいますよね。
こちらもこの理由、頻出度が高いからです。
ジョリーフォニックスでは”s”→”a”→”t”→”i”の順番で学びます。
この4つの音だけで
“a”(冠詞)
“at”(前置詞)
“sat”(座った)
“it”(代名詞それ)
“sit”(座る)
これだけの単語が読めるようになるんです。
これらの単語って文章の中でもよく出てきますよね!?
ストーリー絵本で効果的に
「はじめてのジョリーフォニックス~ティーチャーズブック~」には絵本として使用するイラスト集が付いています。
お話は各ページ左中央に載っています。
私はこれが読みにくいので、ストーリーだけ打ち直しました。
(この作業のが面倒とかつっこまないでね)
1日1ストーリー。寝る前の絵本タイムに取り入れてみたりするといいかもしれませんね。
ティーチャーズブックにはストーリー以外にも「イギリスの文化」について解説もあります。
ストーリーに登場するスポーツや動物の鳴き声など、解説を読むとお話の理解がより深まりますよ。
音を体で覚える
スチューデントブックの端にも載っているこのイラスト。
これはフォニックスを発音するときにする動きです。
ストーリーを読むとき、途中に音が出てくるので、この動きをすると、子どもは発音しながらマネをして楽しんでいますよ。
うちの子は”a”の文字を見ると、”a,a,a,”といってアリを追い払う動きをします(笑)
この動きと音を連動させながら覚えていくのもジョリーフォニックスの特徴です。
小さなお子さんから、発達障害を抱える子どもたちも身に付きやすくなっています。
付録のカードが使いやすい!
巻末にフォニックスのカードが付いています。
私はコピーしてカードに張り付けたものを作ってみました。
ジョリーフォニックスを始めた頃は、私が発音したものにタッチするという単純なアクティビティーとして使っていました。
習った音が増えていくと、自分でカードを並べて音を繋げて読む練習をし始めたりと、発展した使い方もできます。
カードがあることで、音の復習ができるのでぜひ活用してください。
最短で身に付く42音!
「はじめてのジョリーフォニックス1」では42音が学べます。
え!?アルファベットって26文字なのに、なんで42音!?
と驚いた方もみえるでしょう…
アルファベット26文字の音の他に…
“ai” “ee” “ie” “oa” ue”の長母音というもの。
“sh” “ch” “th”…..のように子音が組み合わさったものも登場します。
ここまでくると、本当に使いきれるの?
覚えられるの?と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、1日1音!
寝る前に!読み聞かせ絵本のつもりで読んでみると、これが続くんです!
楽しいことなら親子で続けられますよ。
教材はこれだけ買えば大丈夫
ジョリーフォニックスの公式にいくとさまざまな教材、グッズが売られていますが…
おうちで読み書きの練習を進めていくのであれば、とりあえずこの2つだけあれば大丈夫です。
「はじめてのジョリーフォニックス~ティーチャーズブック~」
ジョリーフォニックスとは何か。
指導の流れなど、とてもわかりやすく説明されています。
付録もとっても豊富!
音声CD付きなので、発音に自信がない保護者の方でも安心ですね!
- 音声CD
- フラッシュカード
- 絵本(イラスト集)
「Student Book1」
ステューデントブックには、指導書と一緒に使える日本語版があります。
日本語版の方がティーチャーズブックの内容と一致しているのでおすすめです。
(私は英国版、米国版を買いました。テキストの中身。購入失敗談のお話は別記事で…)
絵の色を塗ったり、文字を書いたり、読んだりの練習ができる一冊です。
こちらは、読めているか、書けるのかと力を確認するのに活用しています。
ティーチャーズブックだけだと、フォニックスの音は身に付きますが読み書きの力をつけるにはステューデントブックも必要です。
何歳から使える?
ジョリーフォニックスの対象年齢は公式では4歳からとなっています。ちょうど文字に興味を持つ年齢ですね。
ジョリーフォニックスは絵本のように楽しめる内容なので、まだ文字が定着していない年齢でも、まずは読み聞かせアイテムとして導入してみてもいいかもしれませんよ。
まとめ
ジョリーフォニックスは、日本人にはあまり馴染みのないメソッドですね。
私も使い始めの頃は「身に付くのかな?」と手探りでしたが、指導書にはCDが付いていたり、指導の仕方がとても丁寧に説明されているので、おうちでも無理なく始められます。
最短で効率的に「読み・書き・発音」の力が身に付くアイテムですね。
参考になれば幸いです。