封筒の開け口部分の×みたいな「〆」ってなんて読むの?
「〆」は、記号のようなもので「シメ」と読まれます。
「封字」とよばれる文字の一種です。
封筒などを閉じたときに使われます。
封筒に「〆」とかくのはなぜ?
では、なぜ封書の閉じた部分に「〆」と書くのか。
理由としては「封字」を書くことで、封書そのものに以下のような印象を与えるためです。
・この封書はしっかりと閉じられていること
・この封筒が未開封であること
・この封筒には重要な書類が入っていること
・この封書は、担当の者(宛て人)以外は絶対に開けてはいけないこと
以上のようなことを強調するために、封筒の開け口部分に「〆」と書きます。
封筒を閉じたことを、なぜ「〆」と書くのか(由来)
では、なぜ「締め切り」の文字が「〆」と書かれるようになったのか。
由来は2つあるようです。
・「卜」=ボク・うらなうという文字が変形したもの
・「封」の略された文字
通常は「締め」と書くものなので、「〆」と書くのは略した形になります。
成り立ちははっきりとわかっていないようで、ウィキペディアによると解説は以下の通りです。
「卜」(ぼく、うらなう)を変形した文字だというのが定説となっている。しかし一説には、「封」を略した文字を更に省略したものだという。
引用元:ウィキペディア
「〆」の正しい書き方は?「メ」?「×」?
「〆」という文字は
・カタカナの「メ」のよう
・文字の「×」バツをかいたよう
に見えますね。
「〆」は初めから終わりまでつながっていることが必須ではありません。
実際に、フォントでも離れているものと、繋がっているものがあります。
しかし、一点気をつけたいこととしては
「メ」のように書いてしまうと、「×」に見えてしまい印象はよくありません。
もし「メ」のように離して書くのであれば、一画目の「ノ」の下の部分を上に跳ねましょう。
封字「〆」は必ず書かないとまずい?
封字を書かないと必ずしもダメということではありませんが、ビジネスシーンではまだまだ求められることが多いようです。
封字を書く目的が理解できると、書くように求められる理由がわかります。
・封書の中身が重要であること
・未開封であること
・宛てられた人以外は開封してはいけないこと
以上のことが一目でわかるようにするための「印」です。
封字が書いてあることで、開封するときに今一度”自分宛の書類なのか”を確認することができます。
主に、ビジネスシーンで必要とされることが多い「封字」ですが、親しい仲であっても封字を書くことで相手を思いやる丁寧さが増す気がします。
なお、「封字」を書くときには、テープではなく糊付けをするようにしましょうね。
「封字」の種類・使い分け
封字には「〆」以外にも種類があり、時に使い分けも必要です。
以下では封字の種類を簡潔に、説明紹介します。
「締」
もっともポピュラーな封字です。
「〆」
「〆」は「締」の略字です。
「封」
こちらも一般的ですが、「〆」「締」よりもあらたまった印象になります。
「緘」
”かん”と読み「手紙に封をする、閉じる」という意味の漢字です。
やや重々しい印象になり、とくに重要な書類で使われています。
「寿」
婚礼などの慶事では「締める」「封じる」は相応しくないため、「寿」という文字を使います。
「賀」
祝いごとや祭りごとなどの慶事に用いられます。
【まとめ】「〆」の封字について
「〆」という文字は「シメ」と呼ばれ、日本のビジネスなどの封書を閉じるときに書かれます。
封字にはいくつか種類がありますが場面に応じて使い分けていきましょう。
封字を書くことにはきちんとした理由があります。
・封書の中身が重要なものであること
・未開封であること
・宛て人以外は開封してはいけないこと
封字が書かれていると、届いた書類が重要であることを表し、今一度宛て人が自分であることを確かめらるようになります。
由来などは、はっきりとしていないようですが、いまだに日本のビジネスシーンでは使われる「文字」となっていますね。