この記事では、数字の『4・四』の読み方について解説していきます。
日本語の素朴な疑問・謎のひとつですね。
「よん」と「し」をはたまた、使い方によっては「四時(よじ)」など
「よ」と読むときもあります。
この『四』の使い分けを、知らず知らずにしている…私たち日本人。
子どもや外国人の方に「なんで?」と聞かれるとハッとします!
そんなときのための豆知識です。
なぜ『4・四』には読み方が二通りあるのか
数字の『4』『四』に二通りの読み方があるのは、漢字の音読みと訓読みがあるからです。
音読み:シ
訓読み:よ よつ よっつ よん
※音読み…昔の中国の発音をもとにした読み。日本人にとって聞いただけでは意味がわからないものが多い。
※訓読み…漢字の意味を表す日本語の読み。聞いただけで意味がわかるものが多い。
『4・四』を「し」と読む場合
音読みで、数字を数えるとき
数字をカウントアップ(1→10)と数えるときは「し」と読みます。
「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十」を数えると
「イチ・ニ・サン・シ・ゴ・ロク・シチ・ハチ・キュウ・ジュウ」となりますね。
「よん」と言っても間違いではありませんが、
「よん」と読み上げるときは、カウントダウン(10→1)のときにの方が自然です。
九九の”4の段”
九九の”4の段”を読み上げるときは「し」を使います。
4×1=4(しいちがし)
4×2=8(しにがはち)
4×3=12(しさんじゅうに)
・・・
4×7=28(ししちにじゅうはち)
とかめっちゃいいにくいのに、「し」を使いますね。
もし、九九の”4の段”を「よん」と読み上げると言いにくいですし
「し」で聞きなれている私たち日本人にとっては、混乱を招きますね(笑)
「四」が付く言葉で「し」と読む単語
・四角形(しかくけい)・・・4つの角がある形
・四季(しき)・・・春夏秋冬の季節
・四国(しこく)・・・日本大陸の一部
・四月(しがつ)…4月。一年の四番目の月。卯月
・四股(しこ)…力士が行う準備運動
・四肢(しし)・・・両手足
『4・四』を「よん」と読む場合
「よん」はものの数を数えるとき(助数詞)を使うとき
日本では何かを数える際に「助数詞(じょすうし)」を使いますね。
よく使う助数詞としては「〇枚、〇個、〇本」などがあります。
それら助数詞が後ろにくるときには「よん」と読むことがほとんどです。
・四色(よんしょく)
・四本(よんほん)
・四件(よんけん)
などですね。
『4・四』を「よ」と読む場合
「四」≠「死」との連想を避けたいとき
とくに、日常生活でよく使う数字の『四』では「し」と敢えて読まないようにしています。
たとえば、
・四人(よにん)
・四時(よじ)
・四日(よっか)
・四円(よえん)
などは、普段からよく単語です。
この場合「死」を連想させないために、敢えて「よ」と使い分けているように思います。
まとめ
数字の『4』『四』に二通りの読み方があるのは、漢字の音読みと訓読みがあるからです。
読むときの使い分けとして、はっきりとした理由のようなものはないようです。
『四』を「し」と読むのは、数字を昇順で読み上げるとき、九九のときなど。
一方、『四」を「よん」と言うのは、四≠死という「死」との連想をさけたいときに使われます。
また、日常で単位を表す助数詞を使うときには、「よん」と読ませることがほとんどです。
日頃、なんとなく使っている『四』にはいろんな背景や理由から「よん」と「し」が使い分けられていますね。