10年前のライブチケット代と比較すると、「チケット代って年々高くなってるなぁ」と感じることはありませんか。
コロナウイルス感染症が5類になったことから、ライブやコンサートのイベントは規制の緩和はされました。
しかし、その時期を境にチケットの値段が上昇したように感じます。
そして、私の通うヴィジュアル系のライブでは以前ではあまり見かけなかった、VIP席なども作られはじめましたね。
こんにちは。ブログ管理人、バンギャ(V系ファン)のみどりんごです。
この記事では、私自身が疑問だった「チケットが高くなった理由」を調べ、バンギャなりに考察してみました。
「どうしてこんなにチケット代が高いんだ?」と同じように思っている方へ、私の考察が参考になれば幸いです。
約10年前のチケット代と現在のチケット代【推移、比較】
私の好きな某アーティストの一般席(オールスタンディング)のチケット料金の推移です。
会場が違ったり、ツアーの規模によって値段が推移しているので完全比較とはいきませんが…参考程度に見てください。
2014年 | 2019年 | 2023年 | |
チケット料金 | 5,700円 | 6,690円 | 9,800円 |
システム料 | 216円 | 220円 | 220円 |
手数料 | 108円 | 110円 | 110円 |
チケット総額 | 6,024円 | 7,020円 | 10,130円 |
バンドの規模が大きくなったというのも言えますが、チケットの料金は、この約10年で半値近く上がっています。
9年前では5,000円代。現在は10,000円近いです。
システム料金として、手数料などは消費税が上がったくらいで、それほど差はありませんね。
数年前は「手数料がなければ、もっと安く行けるのになぁー」なんてぼやいてた自分…今の金額知ったらなんて言うかな。
今の若いバンギャで各地遠征行ってる子…こんな時代もあったのよって。あんまり知らない方がいい現実かもしれないですね。
さて、以下では
なぜこの10年の間でチケット料金が高騰していったのか、調べて考察をしていきたいと思います。
ライブチケット代が高くなった理由・要因は?
ライブやコンサートのチケット代が高くなったと感じる要因を一般人のバンギャが、調査し、考察したことを述べていきます。
ライブ開催も影響する「物価上昇・円安」
皆さんも、もう想像に難しくないと思いますが
ライブのチケット代が高くなっている一番の要因は、ライブ会場の電気代や資材費、輸送費など価格の高騰です。
バンドやアーティストによっては、海外からスピーカーなどの機材リースをしている場合もあります。
大幅な円安による影響で、物流費も、かなりかかっていることでしょう。
私たちも、日常で感じている「物価上昇」は、ライブ会場の設営でも同じことが起きていると言えますね。
ライブ業界の「人手不足」
ライブ、コンサート業界の人手不足も考えられます。
コロナ禍のライブを開催できなかった期間にライブ業界を離れてしまった人はたくさんいるでしょう。
例え、「ライブが復活してきた」といってもこの業界にすぐに戻ってくるという人は多くはないようです。
これまで以上に人手が必要となってくると、人件費を上げざる追えないという現実ですね。
ライブをするアーティストや、会場に訪れるファンの人たちの安全を確保するために
物や人に関わる費用は、ケチれないですね。
これからもライブ業界を支えていく、盛り上げていくためのコストには妥当な値段ですね。
VIP席がある理由:一般席が高額になるのを防ぐため
コロナ規制緩和以降、増えてきている「VIP席」。
「VIP席はいらない」という声も時々ありますが
実は、このVIP席があるおかげで、ライブが開催されたり、一般席が通常価格(価格を抑えた値段)で見ることができているんです。
上記でチケットの価格が上がった理由として「人手不足」「物価上昇」という問題を抱えながらライブを開催するには膨大な費用が掛かることがわかりますね。
費用が確保できないと、ライブ自体も開催することができないです。
そんな中、生まれた対策が「VIP席」を作るということです。
私はこのことを西野亮廣さんの書かれている「夢と金」という本から知りました。
この本の中で書かれていた内容をライブチケット代で説明すると、
【もし、VIP席がなく、全てのチケット代が安く一律だったら…】
→全体の売り上げが下がってしまう
→そうなるとライブが開催されない可能性がある
→ライブを見てもらいたい、多くの人に来てもらいたい
→VIP席の人たちが、一般席の倍以上の値段を出してくれる
→一般席は比較的に安い価格で見ることができる
VIP席について、この本では飛行機のファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスというもので紹介されています。
「VIP席はずるい」「VIP席は必要ない!」「一律に平等にするべきだ!」のように言う方や、思われる方もいるかもしれませんが
VIPの席で高額な値段であっても、その席を確保してくれる人たちがいるから、あまりお金が出せない層もライブに行けるという恩恵をかなり受けているのです。
私たちバンギャの界隈でも、この「VIP戦略」の理解が深まっていくといいなぁと思い、この本について触れてみました。
まだ、私の中でも完全に理解してお伝え出来ていないかもしれません…不足な点があったらすみません。
ライブのVIP席と一般席は何が違うのか
VIP席(エリア)の特徴
アーティストやバンドによって、VIP席の配置や対応は違うので一概には言えませんが
私の好きなアーティストは、VIP席と一般席を以下のように”差別化”しています。
・VIP席のチケットはファンクラブ会員のみしか取れない(出回らない)
・入場のタイミングがVIPの方が早い。もしくは、一般席とは別の列で会場入りができる
・VIPは良い(前方)座席が確保されているので、近くでみることができる。まったりとみることができる。
・アーティストによっては、特典がついていたりする
・物販など先行で購入することができる
VIP席と一般席の値段は、1万円以上の差があることがほとんどです。
2万円~3万円ちかくを一回の公演費用として出せる人は、やはりアーティストに対する熱量も違いますね。
VIP席(エリア)の値段の違い
いろんなアーティストを調査してみたところ、
【VIP席】10,000円~25,000円
【一般席】5,500円~10,000円
VIP席が高いアーティストは一般席もそれなりの値段はする傾向がありますね。
VIP席のチケットはどんな人が取る?
上記では、VIPとして扱いが違うこと、値段の差を述べました。
一つの公演に2万円~3万円出してでも行きたい!というファンの方はどんな方なのか、かなり個人的な見解になりますが、特徴はこんな感じです。
・好きなアーティストだからこそよく見える席で落ち着いてみたい人
・VIP席でお金を払って、アーティストに応援の気持ちを込めたい人
・アーティストに対する熱量がある人
・ファン同士、同じ熱量の人に囲まれてライブを見たい人
・初めてだから雰囲気を感じ取りたい人
・単純に、富裕層?
という感じですかね。
私の通うバンドのVIP席の方は、お一人様で来ていて落ち着いている印象?の方も多くいます。
理由は様々ですが、”ファン”の中でも思い入れが強い(熱量が高い)人や、長年ファンをやってきていて、VIP席ができて嬉しいという方も多くいます。
お金を出せば、良い席で見られる保証があるのなら嬉しいものですね。
まとめ
この記事では、近年高騰し続ける、ライブのチケットについて解説と考察をしていきました。
ライブのチケット料金が値上がりしている理由としては
・物価の上昇、円安の影響
・人件費の確保
があげられます。
コロナ禍が明け、停滞していたライブ業界を復活させるためにも必要な値段設定だと筆者は考えます。
また西野亮廣さんが書かれている「夢と金」という本では「VIP戦略」というものがあります。
このVIP席があるからこそ、一般席のコストを抑えながらもライブの開催ができ、利益を生み出すことができているそうです。
「VIP席があるから、前に行けない」「VIP席は要らない」との声もときどき聞かれますが、一般席で見られるファンにも恩恵があることは間違いないのです。
ぜひ、参考図書として一読してもらえると納得がいくかと思います。