人によって、時と場合で書き方が違う、ひらがなの「ゆ」について解説していきます。
それぞれのひらがなの「ゆ」のフォントの出し方の紹介もしています。
ひらがなの「ゆ」が2種類あるのはなぜ?
ひらがなの「ゆ」が2種類あるのは、草書体と楷書体の2つの字体の違いからきています。
ひらがなの「ゆ」の元の字は漢字の「由」だそうです。
「由」を草書で崩して書くと、平仮名と同じ字形になりますね。
草書体のように、つなげて書く場合は1画の「ゆ」になります。草書体は、昔使われてきた文字です。
昔の人たちは、手で文字を書くときに「草書体」という書き方を使っていました。
一筆書きの「ゆ」は昔使われていた、草書体の文字ということになりますね。
一方、2画で書くひらがなの「ゆ」は現代で多く使われる楷書体(活字体)の文字です。
活字印刷という技術が発明され、文字を読みやすくするために、綺麗で整った形の「楷書体」を使うようになりました。
楷書体は文字のバランスがよく綺麗に印刷されます。
また、小学校で使われるものも「教科書体」と呼ばれる活字体です。
統一性があるので読みやすく、文字を正確に書くことや美しい形を意識する子どもたちにとっては学びやすい形になっています。
ひらがなの「ゆ」は2画で書くのが正しい?
どちらが正しいとは言い切れませんが、現在は2画で書くひらがなの「ゆ」が推奨されているようです。
小学校で習う「ゆ」の書き方は、2画で書く教科書体と呼ばれる活字です。
字を習い始めたばかりの子どもでも、文字の認識がしやすく書きやすいですね。
小学校の国語の教科書は、「教科書体」というフォントが使われているので、2画で書くひらがなの「ゆ」が推奨されています。
ひらがなの「ゆ」の書き方・書き順
①真下に短めの線を書きます。
先ほど書いた線を折り返し、ひらがなの「つ」を書くように、横長の丸を書いていきます。
払いを意識しましょう。
②一画目より長めの線を書き、払います。
\子どもが楽しく練習できるドリル!/
ひらがなの「ゆ」の2種類のフォント
ひらがなを習いたての子どもに印刷物などを作成するときは、なるべく子どもたちが習ったフォントで統一したいですね。
2画で書くひらがなの「ゆ」のフォント
2画で書く「教科書体」のひらがなの「ゆ」のフォントを紹介していきます。
文書を入力する媒体にもよりますが、確実に出るフォントは以下のものです。
・教科書体
・メイリオ
1画で書くひらがなの「ゆ」のフォント
草書体の表記のフォントは以下のものです。
・行書体
・「UB」のシリーズ
・游明朝
文書作成の際、使い分けてみてください。
まとめ
ひらがなの「ゆ」が2種類あるのは、草書体と楷書体の2つの字体の違いからきています。
現代、教育の場では一画で書く「ゆ」が推奨されています。
どちらも間違いではありませんが、誰でも認識しやすい活字体を使う方が一般的なようです。