今では使われない…だけど時々目にする
「ゑ」という文字。
なんて読むの?となりますね。
【結論】「ゑ」は「エ」と同じ発音で読みます。
この記事では、あまり現代では使われない「ゑ」について解説していきます。
「ゑ」の発音は、エ?ウェ?
「ゑ」は、現代では「え」と同じ発音です。
かつては、「うぇ」と発音されていたようですね。
現代のひらがな50音表をみてみると、わ行には、「わ」と「を」しか書かれていません。
しかし、実は「わ行」にも5つの文字と音があり
わ・ゐ・う・ゑ・を
と書かれていました。
ローマ字とカタカナで音を書き表すと
wa・wi・u・we・wo
ワ・ウィ ・ウ・ウェ・ヲ
のようになります。
普段から発音上の区別がなくなったのと、「い」と「え」で代用が可能になったため
明治時代以降には、この文字が使われることはなくなってきたそうです。
それ以前の人々は、今の日本人とは違う発音で日本語を話してたのかと思うと、不思議な気持ちになりますね。
「ゑ」の文字の出し方
スマホやパソコン上で「ゑ」の文字を出したい時は
「we(うぇ)」を入力して変換すれば、すぐに「ゑ」の文字がでます。
普通に「e(え)」と入力しても、漢字候補の中で見つけることができますよ。
「ゑ」のカタカナは「ヱ」?
「ゑ」のカタカナは「ヱ」です。
カタカナの「ア」の下に棒を置いたような形ですね。
・「エヴァンゲリオン」を「ヱヴァンゲリヲン」
・「エビスビール」を「ヱビスビール」
など、旧字を使って表記されることがありますね。
では、以下ではこの「ゑ」の文字と「ヱ」の語源に迫ります。
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「ゑ」の語源は「恵」
ひらがなの「ゑ」の語源は、漢字の「恵」という文字です。
「恵」を一筆書きのように続けて書くと、「ゑ」に近い形状になります。
「ゑ」の書き順
「ゑ」は一筆書きで書きます。
まず、漢字の「恵」の心の上部分がひらがなの「る」のように書きます。
「る」が書けても筆は離さず、そのまま続けて下に「心」を書きます。
心の部分をかくポイントは2つ
・お山を二つ描くイメージ
・最後は内側にそっと跳ねる
まだまま人名などで使われることも多いこの「ゑ」という文字。
丁寧に書けるように、一度は練習をしておきたいものですね。
まとめ
現代では使われないけど、ときどき見かける「ゑ」の文字の解説をしていきました。
読み方は「え」と読みます。
パソコンやスマホ入力のときには「うぇ」と打てば出てきます。
もちろん「え」でも大丈夫です。
もともとは「恵」という語源からできたひらがなですが
発音上の区別がなくなったのと、代用が可能になったため現代では使われることがなくなりました。
しかし、今でも人名や表記に色どりを持たせるために使われる「ゑ」の文字。
日本人として、旧字を知っておくのもロマンを感じますね。