この記事で紹介する本は
「ミクロ・マクロの前に今さら聞けない 行動経済学の超基本」というものです。
あなたは普段の生活にお金で困っていませんか?
節約しないと…と、いつも思って過ごしていませんか?
究極の節約術は「買わないこと」。
しかし、私たちはなぜ買ってしまうのか。
買いすぎてしまう、衝動で買ってしまう、それらの行動の理由を知っておくだけでお金を貯める生活、無駄遣いしない生活を送ることができます。
それを知ることができるヒントが、この「行動経済学の超基本」です。
・節約術を知りたい
・無駄遣いが多くて、今の生活を変えたい
・本当に使うべきところにお金を使いたい(子どもの将来や投資など)
・ポイ活に励んでいる
・推しのグッズなら何でも買ってしまう
・テレビのCMで見たものを買いにコンビニへ行ってしまう
節約したいと万年思っている主婦、みどりんごです。
この本を手に取ってから、無駄にお金を”使わされている”原理を知ることができました。
ぜひ「節約したい」「お金がない」「収入を増やしたい」と考えている方に
「賢い消費者になるため」の最初の一歩として一読していただきたい本です。
経済学なんていう難しいワードには一切触れていない読みやすい本です。
本の使用
・A5サイズ、ソフトカバー
・図、イラストがかなり多く、普段読書をしない人にも読みやすい
・身近な生活での例をたくさん取り揃えてくれているので、理解がしやすい
・経済学の難しい用語も一から丁寧に教えてくれる
内容
目次(チャプター)はこうなっています:
1.人はこんなに不合理な行動をする
2.賢い消費者になるための行動経済学
3.生活の中の行動経済学
4.こんなところにも行動経済学
5.ナッジはこんなところで使われている
行動経済学の超基本(目次):橋本之克 著
巻頭(序章)では、「行動経済学」とは何かについて、イラストでとても分かりやすく解説されています。
ひとつのチャプターごとに「行動経済学」が誰もが必ず経験したことのある事柄ばかりの、身近な例を使って紹介されています。
付録として、チャプターの終わりごとに著者のコラムや、「お買い物相談室」といった身近な場面に置き換えて、Q&Aが紹介されています。
「行動経済学」ってそもそも何のためにあるのか
「行動経済学」とは、「経済学」と「心理学」をミックスさせてお金や経済活動のしくみを研究する学問です。
行動経済学の超基本(序章):橋本之克 著
「経済学」と聞くと難しいジャンルのようで身構えてしまいますね。
経済学は…経済の仕組み、活動を研究する学問のこと
心理学…人の心の動きと行動を科学的にみていく学問のこと
これらが「行動経済学」となり私たちは知らず知らずに”消費者”として買い物をする日々を送っています。
「インフレ、デフレ」「ミクロ、マクロ」など、経済学的なワードを一切理解していない私でも楽しく読み進めていくことができました。
人は感情が優先して買い物をする
この本の冒頭では、
”人がついつい物を買ってしまうのは、買い物をするとき人は感情が優先して行動しているからだ”
のように著者は述べています。
・なぜレジ横に並べられているチョコを買ってしまうのか
・なぜソーシャルゲームに嵌り、課金をしていまうのか
私たちの身近に潜む”心理”を巧みに利用して、消費を促されているんです。
この理由を知ることができると、今まで、つい無駄なものをたくさん買っていた自分に反省するだけでなく、そうなってしまっていたのも、当たり前だったと気づくことができるでしょう。
そして、チャプター1を読むだけでも、普段の自分の”買い物習慣”を見直すことができます。
あなたに当てはまる一例は必ず見つかるでしょう。
安くなった服やバッグは本当にほしかったものなのか
この本で一番わたしが共感を覚えたのは、
チャプター2の「賢い消費者になるための行動経済学」の一部です。
買い物をしていて、元の値段が線で消されていて、値引き後の値段が書かれているという表示をみたことありますよね。
私はもっぱらあの表示に弱いということを理解しました。
値引き後の値段だけ見せられたら「高い」と感じて買わないであろうものも、線引きされている値段をみると、ちょっとでも「安い」と感じて、ついつい買ってしまっていたんです。
しかも、それが以前から欲しかったものなら、ともかく。
ただ「安くなっている」という理由だけで購入していた経験を多々思い出しました。
kindle版もあります。→kindle unlimitedの無料体験はこちら
【感想】お金の無駄遣いを防ぐための「バイブル」
本書を読んでから、私は買い物にとても慎重になりました。
お金を使う場面は、必ず毎日あります。
そんな中で、今までは何気なく手にしていたものも
「これは本当に自分に必要なものなのか」
「今の感情だけで買おうとしていないのか」
と自分に問いただせるようになります。
衝動買いに走らず、ワンクッション置く行動ができるようになったのは、この本を読んだからだと実感します。
これからも、買い物するときには、本書の内容を思い出しては、お金を大切に扱えるようにしていきたいなと私は考えます。
まとめ
なぜ買うの?の理由が深堀されている「行動経済学の超基本」。
節約に結びつくのか…甚だ疑問ではありましたが、買い物の現場ではたくさんの「心理学」が使われていることがわかりました。
「知らずに買わされていた。つい買ってしまっていた。」という自分の心理を知るだけで、無駄な消費をすることは今後減っていくように感じます。
また、無駄遣いをしてしまったと感じても「行動経済学に乗せられてしまったな!」とポジティブに捉えることもできます。
人は完ぺきな生き物ではありません。
また、経済を動かすのに人の”心理学”が使われるということは、決して悪いことでもありません。
「行動経済学」を知っておくだけで、普段からお金をつかう場面をより慎重に過ごすことができるでしょう。
ぜひ、お金について学びたいと思っているかたに一読していただきたい本です。
アマゾンキンドル“>アマゾンkindle申し込みはこちら